残って欲しい越後平野の原風景「夏井のはざぎ」
お知らせ 2014年6月12日
農業が機械化される以前の稲作はすべて手作業で行われていました。
お米と言う字の由来は八十八回手間ひまいとわずかけ、精米されようやくご飯がいただけることからついたのだと聞いたことがあります。
農家の方の大変な労苦に一粒のお米も無駄にしないようにと教えられたものでした。
秋になり、稲刈り鎌で収穫した黄金の稲穂の束を、はざぎに8段~9段屏風のように、いたるところで稲を干している情景は今となっては懐かしいこころの風物詩ですねぇ~。
そんなことが思いだされる「夏井のはざぎ」です。
一時期「はざ掛け米」は姿を消してしまっていたかにみえましたが、おいしいお米に人気が出てくるようになると「はざかけ米」が見直されるようになってきました。
正式名はモクセイ科のトネリコというそうです。
俗に私たちは「はざぎ」「たもぎ」と呼んでいます。
まだ、田園がある地域にはタモギ並木が多少残っているところもあります。
いつまでも残って欲しい新潟(越後平野)のこころに残る原風景でしょうね。