「里山風、雑木の庭」のフリチラリア
花のお手入れ 2015年2月13日
フリチラリア属のちょっとシックなお花を2種類ご紹介しましょう。
フリチラリア・ウバブルピス
南東に面した庭、樹木下の比較的日当たりの良いところに毎年咲きます。
分球してとっても増えます。
茎が弱いので強い風が吹くと、草姿が乱れてしまうのが残念ですね。
スイセンやヒヤシンスと同じ時期に、シックでいてモダンな色合いと花のシルエットがいいですね。
メタリックカラーの花の縁どりは黄色。
下向きにうつむき加減に咲く様子から、いたって控えめな花といった印象をもちますね。
西北に面した庭、黒百合の近くに咲く「フリチラリア・ポンティカ」
4月初旬の様子。
日当たりが良くないこともあって、毎年こんな感じです。
「フリチラリア・ポンティカ」新潟の気候では5月初旬、スズランと同時期に開花。
この「フリチラリア・ポンティカ」もうつむき加減に咲きます。
地味で渋めの花が雑木の下草に似合いそうでしょ。
「フリチラリア・ポンティカ」も夏前には休眠期に入ります。
地味で渋めで、なお且つモダンなお花が、とっても存在感があったというお話を。
サントピアワールドで「第20回世界洋らん展」が開催されるにあたって、記念すべき20回に「冬の寄せ植え&ハンキングバスケット・コンテスト」の企画があり、応募作品を募ったところ100点余りの応募があったそうです。
6名の審査員が審査に当たられ、ガーデン&プロダクトデザイナーの吉谷桂子先生も。
審査は難航したらしいですね。
100点余りの応募作品の中で選ばれた、県知事賞受賞作品はスス竹の竹籠のようにみえましたが、本物を見ていないのでなんと言い難いのですが・・・その竹籠のなかに幾種類もの植物が入れ込んでありました。
その中心に「フリチラリア」が植栽してあったことを、吉谷桂子先生の後日談に書かれてありました。
吉谷桂子先生がおっしゃっていた、「中心に「フリチラリア」が入っていたことがカギ(選ばれた)ですね」と。
改めて見直した「フリチラリアの花」。
新潟県の高温多湿、積雪の多い地方でも庭植え植物として、腐葉土を積み重ねながら育てると、とってもよく育つものですね。
フリチラリア属も清楚な花でいいものですよ、雑木の庭の下草に。
今日もよき一日でありますように!
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